2017年10月10日火曜日

バージョンやリビジョンの意味

バージョン 0.43 や、バージョン 3.45.3 など、
バージョンは数字と点で表します。

他に、アルファ版は a 、ベータ版は b が付いたり、その他いろいろな物が会社によっては存在します。

初心者から多い質問の一つが、このバージョンの意味や付け方です。
なので、解説します。

まず、バージョンに書かれている点「.」は、小数点ではありません
小数点と言う人が居るために、勘違いする人が後を絶ちません。
間違っても、小数点とは言わないようにしましょう。
英語ならドット、日本語なら点です。

すなわち、「.」の後ろの数字は、小数ではないってことです。

■初心者が勘違いしやすい例
・「1.1 と 1.10」
ドットを小数点だと勘違いしている人は、1.10って1.1の事だよね?となります。
1.10は、 「いってんじゅー」 です。 1と10です。

・1.9の次は?
1.9の次が2.0になると勘違いしている人もいますが、ドットの前後に関連性はありません。
1.9の次は1.10です。 1.99の次は1.100です。
ドットは小数点ではありません。

■それぞれの数字の意味
基本パターンは、「A.B.C」になります。
AもしくはA.Bがメジャーバージョンと呼ばれます。
BもしくはCは、マイナーバージョンと呼ばれます。
メジャーかマイナーかは、規模の違いです。
A,B,Cというバージョン番号が入れ子状態になっています。
分かりやすく書くと、A{B{C}}という状態です。これをドットで表現しているだけです。

Aは、主に全体が変更された時に上がります。仕様変更を意味します。
Bは、機能追加があった場合に上がります。
Cは、不具合修正や微調整など、機能に変更が無い程度の物で上がります。

他の A.B.C.D で表記する場合もあります。
Dは、リビジョン番号が大半です。 r245133 と「r」を付けて書く場合もあります。
この場合のDは他の部分ABCとは独立した番号になります。またがるということです。
1.2.5.33445
1.3.0.33446
2.0.0.33447
というようにです。
A{B{C}}D という状態ですね。

さらに複雑なパターンでA{B{C}}DEもありますが、もうわからなくていいです。
マージやらブランチやらの記録だったりします。

■リビジョンとは
一般の人にが耳にすることがあまりないリビジョン。
リビジョンとは、バージョンの一種です。
バージョンは客向けの抽象的な数字、リビジョンは内部向けの厳格な数字とすることが大半です。
リビジョンにはドットが無く、何かするたびに数字が増えて行くのが大半です。
これは、リビジョン管理ソフトの仕様によるものです。
リビジョン番号により、どの時点のソースかが明確にわかり、開発者にとって便利なのです。
リビジョンは内部バージョンと言われる場合もあります。